プロフィール
小林まいさん(31歳)|都内23区在住|正社員(事務職、復帰予定)|第一子0歳児クラス申込時点
Q:不承諾通知が届いたときはどんなお気持ちでしたか?
A:正直、ショックでした。私が住む区は「倍率が高い」って聞いてはいたんですけど、3園全部ダメだと思ってなくて。特に2番目に書いた園は「夫の通勤先から近い」「評判も良い」「定員に余裕があるって聞いた」のに、不承諾だったので…。
その日は、夫と一緒に不承諾通知を見ながら、本当に呆然としました。仕事の復帰予定は4月だったのに、保育園が決まらないと…。
Q:その後、認可外保育園に入園されたんですね。
A:はい。区の担当課に電話したら「認可外保育園の情報もあります」って言われて、パンフレットをもらいました。不承諾から10日くらいで、いくつか見学に行きました。
最終的に決めたのは、駅から3分で会社からも近い認可外保育園。定員は12名で、保育士さんも4名。「小規模だから、お子さんの様子を毎日詳しく伝えられます」ってことで、決めました。
Q:認可外保育園での1年間は、いかがでしたか?
A:最初は「認可じゃなくて大丈夫かな」って不安がいっぱいでした。でも、実際に通ってみたら、すごく良かったんです。
何が良かったかというと、まず「保育士さんとの距離が近い」。毎日、子どもの様子を細かく教えてくれるんです。「今日は何時に寝付いた」「こういう遊びに興味を示した」とか。認可だとそこまで詳しくは聞けないと思うんで。
あとは「融通が利く」。子どもが発熱したときも「無理に預けなくていいですよ」って言ってくれたり、逆に「お仕事で早く迎えに来られない日は延長保育します」って対応してくれたり。
Q:費用面ではどうでしたか?
A:これがね、私の区の認可外は「保育料無償化の対象」だったんです。月3万7千円までは無償化でカバーされるってことで、実質ほぼ無料で預けられました。もちろん、それ以上の費用は実費ですけど。
だから「認可外だから高い」っていう先入観は、自分の場合は当てはまりませんでした。
Q:翌年、認可保育園への転園を目指したんですね。どう準備されたんですか?
A:1年間、認可外に預けていたので、申込点数は変わりませんでした。でも「翌年は4月1日にもう1歳になっているので、0歳児枠ではなく1歳児枠での申込」ってことと、「夫の育休が終わったので、夫婦ともにフルタイムで働く」っていう状況が変わったので、点数が上がるかな、って期待してました。
あと、「1年間認可外で預けてくれた」っていう実績が、心理的には大きかったです。「この保育園で大丈夫」って確信が持てたので。
Q:転園時の子どもへのケアはどうしたんですか?
A:これが一番心配だったんです。1年間毎日、同じ保育士さんに見てもらってるので、「新しい園で大丈夫か」って。
認可外の保育士さんに相談したら「慣らし保育を1ヶ月間かけてやってください。最初は一緒に園に入ってもいい」って言ってくれたので、そうしました。
最初の2週間は、朝30分だけ園にいて、子どもと一緒に遊んだり、保育士さんの様子を見たり。それから徐々に時間を伸ばしていって、3週間目から親なしの保育を始めました。
Q:慣らし保育を経てからは、どうでしたか?
A:子どもは予想より順応が早かったです。1歳だし、新しい環境でも「あ、ここも遊ぶところなんだ」くらいの感覚だったのかも。
逆に、お母さん(私)の方が「この子が親なしで大丈夫か」ってずっと不安でした。でも、保育士さんが毎日「今日は楽しく遊びました」「お友達と仲良くしてました」って言ってくれたので、安心できました。
Q:認可外から認可への転園を経験して、感じることはありますか?
A:「不承諾だったことが、悪いことばかりではなかったな」って思います。
もし最初から認可に入ってたら、こんなに小規模で丁寧な保育は受けられなかったと思うんです。認可外での1年間があったから、子どもの成長を間近で見られたし、「この子はこういう遊びが好きだ」とか「こうやって褒めると伸びる」とか、親も子どものことをより深く理解できるようになった。
それに、認可外の保育士さんたちとの関係も最高でした。「頑張ってね」って応援してくれて、転園の日も涙してくれた。そういう経験は、認可では得られないかもしれない。
Q:これから保活をする方へのメッセージをお願いします。
A:「認可に全滅した=終わり」ではありません。認可外も本当に悪くないです。むしろ、お子さんの成長をゆっくり見守れる、いい環境かもしれない。
ただ「認可を目指す気持ちは大事」だと思います。実際、私も翌年は認可に入れて、良かったと思ってますので。だから、短期的には認可外で預けつつ、長期的には認可を目指す、くらいの心持ちで過ごすといいんじゃないかな。
※ この記事は保活経験者の体験をもとに構成したものです。制度の詳細はお住まいの自治体にご確認ください。