第1子と第2子では保活が全く違う理由
第1子の保活は大変だったけど、第2子は「楽になる」と思っていませんか。実は、第2子以降の保活には独特の課題があります。きょうだい同園のメリット、認可外活用、そして予想外の全滅経験まで。都内で第2子以降の保活に挑戦した3人のママに、本音を語ってもらいました。
参加者自己紹介
司会: 本日は、第2子以降の保活について語ってくださる3人の皆さんをお招きしています。自己紹介をお願いします。
佐藤めぐみさん(35歳、都内23区、正社員):第1子、第2子ともに同じ認可保育園に入園させました。「きょうだい同園」を実現できた経験をお話しします。
高橋なつみさん(38歳、都内23区、正社員):第1子は認可に落ちて認可外から始めて、第2子は1歳で認可に入園させました。認可外活用のリアルな経験があります。
小林まいさん(31歳、都内23区、正社員):第1子の入園は成功しましたが、第2子のときに申し込んだ3園すべてに落ちました。その後の翌年の転園について話します。
第1子と第2子で、保活の条件は変わったか
司会: 第1子の保活と第2子の保活で、条件的に変わったことはありますか。
佐藤めぐみ: まず、きょうだい加点というのがあります。多くの自治体では、兄弟姉妹が既に入園している場合、子どもの優先度が上がります。私の場合、第1子が入園していることで、第2子の申し込み時に加点を受けました。おそらく3〜5点程度だと思いますが、この差は大きいです。
高橋なつみ: 私も似たような経験をしました。ただし、認可外から入園しただけでは加点の対象にならない自治体もあります。そこが複雑でした。
小林まい: 私もそこで困りました。第1子は認可保育園にいたので、第2子の申し込み時にきょうだい加点を受けられると思っていたのに、選考落ち。加点があっても、競争がそれ以上に厳しかったんです。
佐藤めぐみ: そうなんですよ。加点があっても保証ではないんです。特に激戦区では、きょうだい加点 +3点よりも、競争相手の基本点数が高いことのほうが多いです。
きょうだい同園が実現できた秘訣
司会: 佐藤さんがきょうだい同園を実現できたのは、どうしてですか。
佐藤めぐみ: 実は、第1子の入園に成功したのが、その自治体での「標準的な難易度」を知る大きなカギになりました。第1子が0歳4月で入園した園は、実は競争が激しくない小規模保育施設だったんです。その園の組織を通じて、「この園なら第2子も入園しやすい」という見通しが立ちました。
高橋なつみ: つまり、第1子の入園先の園によって、第2子の入園戦略が変わるということですか。
佐藤めぐみ: その通りです。大規模な認可保育園は、実は第2子の入園も狙いやすいんです。なぜなら、第1子がいる場合、きょうだい同園を優先される傾向があるからです。一方、小規模保育施設は、スペースに限りがあるので、きょうだい同園の枠が限定的です。
小林まい: なるほど。そういう戦略的な考え方が必要なんですね。私の場合は、第1子が入園した認可園は、きょうだい同園に余裕がなかったんです。だから第2子は入園できませんでした。
司会: きょうだい同園についての質問を受けることが多いのですが、もちろん園の方針やお子さんの性格によっては、別園がいい場合もありますよね。
佐藤めぐみ: 本当にそうですね。きょうだい同園は確かにメリットが多いですが、上の子が園で居心地よく過ごしていて、下の子が別の環境で個性を伸ばしたいという場合もあります。すべての家庭にとって最適な選択肢ではないと思います。
認可外活用のリアルな費用と実態
司会: 高橋さんは認可外の経験がおありですね。どうでしたか。
高橋なつみ: 第1子が認可に落ちたとき、認可外を選びました。実は、認可外のほうが保育の質が良いケースもあります。私が選んだ保育施設は、スタッフが多く、一人一人に目が届いていました。
佐藤めぐみ: でも費用は大きく変わりますよね。
高橋なつみ: そうですね。認可保育園は月額3万〜5万円程度ですが、認可外は月額8万〜12万円。自治体によっては認可外活用の補助があるので、実際には若干軽減されました。でも、差は6〜7万円程度ありました。
小林まい: その費用差は、家計に響きますね。
高橋なつみ: 本当に響きました。でも、保育の質と子どもの成長を考えると、その投資は無駄ではなかったと思います。第2子の入園時に認可に移ったので、やはり認可に入園できることが理想です。
上の子の送迎と下の子の保活の両立
司会: 上の子の送迎をしながら、下の子の保活をするのは大変ではないですか。
佐藤めぐみ: 大変でした。第1子の送迎時間が決まっているので、その時間内に保育園の見学に行ったり、自治体の説明会に参加したりしなければなりません。妊娠中から第1子の送迎をしながら、第2子の保活をするのは、かなりの両立スキルが必要です。
高橋なつみ: 私の場合は、認可外に預けていたので、柔軟な送迎時間でした。それでも、第2子の申し込み書類を作成するのは大変でした。第1子の育児と両立させながら、書類を不備なく提出するのに、2週間かかりました。
小林まい: 書類の不備は本当に怖いですね。1点差が競争を分ける激戦区では、書類の記入ミスが入園の可否を左右することもあります。
佐藤めぐみ: 私も、書類チェックを何度もしました。自治体の窓口で「この部分、確認したいんですが」と聞くことで、不備を未然に防ぎました。
第1子の経験から「こうすればよかった」と思ったこと
司会: 第1子の保活の経験が、第2子にどう活かされたか、教えてください。
佐藤めぐみ: 第1子では、がむしゃらに全ての園を見学していました。でも第2子では、「きょうだい同園を優先する園」を最初から絞り込みました。情報収集の質が高くなったんです。
高橋なつみ: 私も同じです。第1子では「とにかく入園できれば」と考えていましたが、第2子では「認可に入園したい」という目標を明確にしました。その結果、認可への入園が実現しました。
小林まい: 私の場合は、第1子で成功したので、第2子も同じ流れで行けると甘く考えていました。でも、3園全滅。その時に気づいたのが、「毎年の競争条件は変わる」ということです。前年の成功が翌年の成功を保証しないんです。
高橋なつみ: そうですね。保活は、その年の申し込み者数に大きく左右されます。昨年成功した戦略が、翌年も成功するとは限りません。
全滅から翌年の転園までの道のり
司会: 小林さんは3園全滅後、どうされましたか。
小林まい: 結局その年は認可保育園に入園できず、認可外を利用することになりました。ただ、翌年の選考に向けて、戦略を大きく変えました。
司会: どのように変えたのですか。
小林まい: 前年は、「大規模園ばかり受けていた」ことに気づきました。小規模保育施設も申し込みに含めました。また、自治体の保育コンシェルジュに何度も相談して、「今、どの園に枠が出ているのか」という情報を得ました。
佐藤めぐみ: 保育コンシェルジュの活用は本当に重要ですね。
小林まい: 本当にそうです。翌年の選考では、その情報をもとに、比較的枠の出ている認可保育園に入園できました。翌年の転園という形になりましたが、最終的には認可に入園できて良かったです。
第2子以降を計画している人へのアドバイス
司会: 最後に、これから第2子以降の保活に挑む人へのアドバイスをお願いします。
佐藤めぐみ: 第1子の入園先を選ぶ際に、「第2子のときも入園しやすいか」という視点を持つことが大事だと思います。ただし、第1子の成長と満足度を優先することも大事です。その上で、きょうだい同園の可能性を探ってください。
高橋なつみ: 認可外活用も視野に入れてください。費用は高いですが、保育の質が必ずしも低いわけではありません。むしろ、スタッフが手厚くて良い場合もあります。認可に入園できるまでの「つなぎ」として、認可外活用も一つの戦略です。
小林まい: 前年の成功が保証ではないということを理解してください。毎年、申し込み状況は変わります。自治体の保育コンシェルジュに定期的に相談して、最新の情報を得ることが大事です。
※ この記事は保活経験者の体験をもとに構成したものです。制度の詳細はお住まいの自治体にご確認ください。