保険は「入って終わり」ではありません。家族の形が変わるたびに、必要な保障も変わります。子育て期には、変化の節目が短い間に何度も来ます。
節目1|妊娠がわかったとき
ここで確かめるのは、いま入っている保障の中身です。新しく入ることを考えるより先に、手元の証券を出してくるほうが効きます。
- 医療保険に入っているか。入っているなら帝王切開が手術給付金の対象か
- 入院給付金は1日あたりいくらで、何日まで出るか
- 勤務先の団体保険に入っていないか(忘れていることがあります)
妊娠が分かってから新しく医療保険に入ると、今回の妊娠・出産に関わる部分は保障の対象外という条件が付くのが一般的です。だからこそ、まず「いま何があるか」の確認が先になります。
節目2|子どもが生まれたとき
ここがいちばん大きな節目です。守るべき対象が増えたので、必要な保障の種類そのものが変わります。
- 自分に何かあったとき、家族が暮らせるか(死亡保障)
- 遺族年金でいくら出るか(遺族基礎年金の額)
- 勤務先の弔慰金・死亡退職金があるか
- 住宅ローンの団体信用生命保険でどこまで消えるか
この4つを足して、足りない分が民間の保険で埋める部分です。順番を守ると、必要以上の保険に入らずに済みます。
節目3|職場に復帰するとき
育休が明けると、収入と支出の両方が動きます。
| 変わるもの | 影響 |
|---|---|
| 育児休業給付金が止まる | 代わりに給与が戻る |
| 時短勤務にした場合 | 給与が下がる。将来の年金にも影響する |
| 保育料が始まる | 0〜2歳児クラスは自己負担がある |
| 社会保険料の免除が終わる | 手取りが変わる |
時短で復帰する場合は、月々に出せる保険料も変わります。無理な額で契約していると続かないため、ここで金額を見直す意味があります。
節目4|保育園に入園したとき
入園すると、それまでなかった出費が始まります。保育料のほか、給食費・教材費・行事費、延長保育料が加わります。
3歳児クラスからは幼児教育・保育の無償化で利用料が無償になりますが、給食費などは別にかかります。「無償化=ゼロ円」ではない点は押さえておいてください。
入園後は子どもの発熱で急に休むことも増えます。収入が読みにくくなる時期なので、固定費としての保険料は軽くしておくほうが家計は回りやすくなります。
見直しでやりがちな失敗
古い契約を安易に解約する。予定利率の高い時期に入った貯蓄性の保険は、解約すると戻せません。新しい提案が良く見えても、いまの契約の条件を先に確かめてください。
公的保障を確かめずに額を決める。遺族年金や高額療養費を知らないまま額を決めると、必要以上に大きな契約になります。
重なりを放置する。医療保険を複数持っている、個人賠償責任が火災保険と自動車保険で重複している、といったことが起きがちです。
その日に決めてしまう。数十年払い続けるものなので、持ち帰って考えるほうが普通です。
まとめて見てもらうと早い
4つの節目のうち、「子どもが生まれたとき」と「復帰するとき」は特に見直しの効果が出やすい時期です。家族構成が確定し、家計の数字も手元にあるためです。
ただ、この時期は時間が取りにくい時期でもあります。訪問やオンラインで相談できるサービスを使えば、乳児を連れて店舗を回らずに済みます。まず現状の確認だけという使い方でも構いません。