子どもが生まれると、子ども向けの医療保険をすすめられることがあります。判断の前に、子ども医療費助成でどこまで賄われるかを確かめてください。ここが分かると、必要かどうかの答えは自然に出ます。
子ども医療費助成は自治体の制度
子ども医療費助成は自治体ごとの制度です。国が全国一律で決めているものではないため、内容は住む場所で変わります。
| 違いが出るところ | 例 |
|---|---|
| 対象年齢 | 就学前まで/中学卒業まで/18歳年度末まで |
| 自己負担 | 無料/1回500円/1か月の上限あり |
| 所得制限 | あり/なし |
| 入院と通院の扱い | 入院は18歳まで、通院は中学までなど別建てのことがある |
引っ越すと条件が変わります。いまの自治体で医療費が無料でも、転居先では自己負担が出ることがあります。転勤の可能性がある家庭は、この点を頭に置いておく必要があります。
助成が届かない費用
助成の対象は保険診療の自己負担分です。次のものは対象外で、全額が自己負担になります。
- 差額ベッド代(子どもの入院に付き添う場合、個室を使うことがあります)
- 入院中の食事代の一部
- 先進医療にあたる費用
- 付き添う親の交通費・食事代
- 付き添いのために親が仕事を休んだ分の収入
子どもの入院で家計に効いてくるのは、実は医療費そのものより「親が働けない期間」であることが多いです。医療費は助成で抑えられても、収入の減りは助成の対象外です。
それでも子ども保険を考える場面
次のような事情があるなら、検討する意味はあります。
- 助成が手薄な自治体に住んでいる(自己負担や所得制限がある)
- 転居の予定がある。特に助成の薄い自治体へ移る可能性がある
- きょうだいが多く、入院が重なると付き添いの負担が読めない
- 子どもが人にけがをさせたときの個人賠償責任に備えたい
最後の個人賠償責任は、医療保険とは別の話です。自転車事故などで高額の賠償を求められることがあり、火災保険や自動車保険の特約で付けられることが多いため、新しく保険に入るより先にいまの契約を確認するほうが安く済みます。
まず確かめる順番
住んでいる自治体の助成内容を調べる。対象年齢、自己負担、所得制限の3点です。
いま入っている保険の特約を見る。火災保険や自動車保険に個人賠償責任特約が付いていれば、子どもの分もカバーされることがあります。
親の保障を先に固める。子ども本人より、親に何かあったときのほうが家計への影響は大きくなります。
それでも足りない部分だけ考える。ここまで見て残った不安が、子ども向けの保障を考える理由になります。
自分の家庭に当てはめて判断したいとき
助成の内容は自治体ごとに違い、いまの契約に何が付いているかも家庭ごとに違います。一般論では答えが出ない部分です。
子育て世帯向けの無料相談では、いまの契約に重なっている保障がないかを含めて見てもらえます。「新しく入る」より「すでにあるもので足りる」と分かることのほうが多い領域なので、確認だけでも意味があります。