保育園は住んでいる市町村で申し込むのが原則ですが、事情があれば別の市町村の保育園に入れることがあります。これを広域入所(広域利用)と呼びます。
どんなときに使えるか
- 里帰り出産で、上の子を実家の近くの保育園に預けたい
- 勤務地が別の市町村にあり、職場の近くの園を使いたい
- 転入・転出が決まっているので、引っ越し先の園に先に申し込みたい
- 引っ越したあとも、前の園を続けて使いたい
- 疾病・介護・災害などのやむを得ない事情がある
両方の自治体で手続きが要る
ここが普通の申込と大きく違うところです。
住んでいる市区町村で保育の必要性の認定を受ける
教育・保育給付認定は、住民票のある市区町村が出します。就労証明書などもここに出します。
住んでいる市区町村を通して、希望する市区町村に申し込む
直接ではなく、住んでいる自治体が窓口になって取り次ぐのが一般的です。
希望する市区町村が選考する
選考はその園がある市区町村の基準で行われます。多くの場合、その市区町村の住民が優先されます。
双方の市区町村が広域入所を取り扱っていることが必要です。どちらか一方が受け付けていなければ使えません。また、締切が通常の申込より早いことがあります。まず両方の自治体に電話で確認してください。
知っておきたい制約
原則として単年度
入所できる期間は、入所した月から3月末までとされているのが一般的です。翌年度も続けたい場合は、あらためて申し込むことになります。
その市町村の住民より不利になることが多い
選考では、その市区町村に住んでいる家庭が優先されるのが普通です。定員に余裕のある園でないと入りにくい、と考えておいたほうがよいでしょう。
引っ越し後の継続には期限があることも
引っ越したあとも前の園を続けたい場合、「住民票を移した月の翌月から3か月間のみ」のように期間を区切っている自治体があります。年度末まで通わせるつもりだった、というときは早めに確認してください。
保育料はどちらの市町村の基準か
保育料は住んでいる市区町村の基準で決まります。園がある市区町村の保育料表ではありません。
保育料を払う先も、住んでいる市区町村です。園がある市区町村の独自の補助(第2子無料など)は使えないことが多いので、この点も確認しておくとよいでしょう。
逆に言えば、保育料が安い市町村に住んでいれば、その安い保育料のまま別の市町村の園に通えることになります。引っ越しを考えるときの判断材料になります。
里帰り出産の場合
里帰り出産で上の子を預けたいときは、一時預かりを使うほうが早いこともあります。広域入所は手続きに時間がかかり、選考もあるためです。
実家のある市町村の一時預かりが使えるかを、あわせて調べておくと選択肢が広がります。
必要な書類
基本は通常の申込と同じで、次のものに加えて広域入所の申立書が要ることが多くあります。
- 支給認定申請書・利用申込書
- 就労証明書(保護者それぞれ)
- 広域入所の申立書(理由を書くもの)
- 里帰り出産なら、母子健康手帳の写しや出産予定日が分かるもの
- 勤務地が理由なら、勤務先の所在地が分かるもの