大阪市の子育て支援は、令和6年4月にこども医療費助成の所得制限が撤廃されて使いやすくなりました。ここでは市の公式情報をもとに、使えるお金を整理します。
こども医療費助成は18歳まで
大阪市に住む0歳から18歳(18歳に達した日以後における最初の3月31日)までの子どもが対象です。
| 内容 | |
|---|---|
| 対象年齢 | 0歳〜18歳(18歳に達した日以後における最初の3月31日まで) |
| 所得制限 | 令和6年4月から撤廃 |
| 一部自己負担額 | 1医療機関ごと1日あたり最大500円(月2日限度) |
| ひと月の上限 | 最大2,500円 |
大阪市は完全無料ではなく、一部自己負担がある形です。ただし「1医療機関ごと1日最大500円・月2日まで」という数え方なので、同じ病院に月3回以上通っても3回目以降は負担がありません。さらにひと月あたり全体で2,500円が上限です。
未就学児(0〜6歳)の父母については所得の確認が行われますが、資格の認定には影響しません。
助成の対象にならないもの
- 保険診療が適用されない費用(選定療養費など)
- 入院時の食事代
- 入院時の室料の差額(差額ベッド代)
- 薬の容器代
妊婦健診の受診票は14枚(多胎は16枚)
大阪市の妊婦健康診査受診票は、単胎妊娠で14枚、多胎妊娠で16枚です。公費で負担される額の合計も公表されています。
| 受診票 | 公費負担額の合計 | |
|---|---|---|
| 単胎妊娠 | 14枚 | 122,020円 |
| 多胎妊娠 | 16枚 | 129,580円 |
多胎は単胎より7,560円多い計算です。委託医療機関・助産所で受診票を使えば、基本的に自己負担はかかりません。
ただし「必要な検査や指導が実施された場合」や「希望により新たに検査・指導・診療を受けた場合」は自己負担が発生することがあります。受診票を使っても窓口で支払いが出ることはあり得ます。
里帰り出産は償還払い
大阪市外・大阪府外の医療機関で妊婦健診を受けた場合は、いったん自費で払ってから申請して払い戻しを受けます。
必要な書類は次のとおりです。
- 大阪市妊婦・産婦健康診査費助成金交付申請書
- 母子健康手帳の該当ページのコピー
- 領収書(原本)
- 未使用の受診票が残った母子健康手帳別冊
- 大阪市外へ転出した場合は住民票(原本)
申請期限は妊娠が終了した日から1年以内です。1年という期限があるので、出産後の落ち着いた時期でも間に合いますが、領収書の原本を捨てないことが前提になります。里帰り前から保管の準備をしておいてください。
初回産科受診料の支援
大阪市には、低所得の妊婦を対象に初回の産科受診(妊娠判定のための受診)にかかる費用の一部を助成する事業があります。
妊娠が分かる前の最初の受診は、まだ母子健康手帳も受診票もない段階で自費になります。ここを支える制度です。要件があるため、市の窓口で確認してください。
全国共通の制度も忘れずに
- 妊婦のための支援給付… 5万円+こどもの人数×5万円
- 出産育児一時金… 子ども1人につき原則50万円
- 出産手当金… 健康保険の被保険者が産休を取ったとき
- 育児休業給付金… 2025年4月から手取り10割相当になる期間がある
- 児童手当… 2024年10月から高校生年代まで
保育園に入れるかどうかも見ておく
大阪市の保育料は世帯の住民税所得割額と子どもの年齢クラスで決まります。3歳児クラスからは無償化で利用料が無償ですが、給食費などは別にかかります。
入りやすさは区や園で差があります。大阪市の点数の基準と園ごとの空き状況から、申し込む前に見通しを立てられます。
自己負担が残る前提で考える
大阪市は18歳まで医療費助成の対象ですが、横浜市のような完全無償ではなく月2,500円の上限つきです。この差は小さいようで、通院が続く時期には効いてきます。
とはいえ、月2,500円が上限であれば子ども本人の医療保険の優先度は高くありません。それより親に何かあったときの保障のほうが家計への影響は大きくなります。順番を間違えないことが、無駄のない備え方につながります。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。