江別市の子ども医療費助成事業は、0歳から中学生(15歳に到達後の最初の3月31日まで)が対象で、保護者の所得制限はありません。入院で高額になりそうなときに、市自身が別の選択肢を勧めています。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
限度額適用認定証のほうが安くなることがあります
市は「入院等で医療費が高額になるときは、あらかじめご加入の健康保険組合等に『限度額適用認定証』や『限度額適用・標準負担額減額認定証』の交付申請を行い、医療機関の窓口等に提示するよう、お願いします。子ども医療費助成事業を利用されるよりも自己負担額が少なくなる場合があります」としています。
市の助成は総医療費の1割が自己負担なので、医療費が大きくなるほど1割の額も膨らみます。健康保険の限度額適用認定証を使えば保険の自己負担限度額で止まるため、そちらのほうが安くなることがある、という説明です。入院が決まったら、まず保険組合に認定証を申請してください。
自己負担は初診時と1割負担です
| 区分 | 自己負担 |
|---|---|
| 初診時一部負担金 | 医科580円/歯科510円(再診や調剤分では発生しません) |
| 1割負担 | 総医療費の1割。通院のみ:月18,000円<年額上限144,000円> 入院を含む:月57,600円<多数回該当の場合44,400円> 指定訪問看護:住民税非課税世帯8,000円、課税世帯18,000円 |
市は「(注1)年額上限の算定は、8月から翌年7月診療分までの期間を1年間として計算します」、「(注2)過去12か月以内に月額上限に3回以上達した場合、4回目から多数回該当となります」としています。令和8年8月〜令和9年7月の月額上限額は前年据置きです。
小学4年生以上の通院は、令和6年4月診療分から助成対象になりました。
受給者証は8月から翌年7月までです
有効期間は原則8月1日から翌年7月31日まで(中学3年生は翌年3月31日まで)で、毎年更新されます。年額上限の区切りと合っています。北海道内でのみ使用可能です。
オンライン申請の場合、1週間程度で受給者証が住民票上の住所へ送られます。市は「なお、受給者証の発行をお急ぎの場合は、江別市役所本庁舎1階7番窓口で申請してください」としています。
保護者や主たる生計維持者及び同一世帯員が今年の1月1日(1月〜7月の申請は前年の1月1日)に江別市に住んでいなかった場合で、マイナンバーを使用した情報連携を希望する場合はオンライン申請ができません。窓口または郵送で手続きします。
払い戻しは翌月末、レシートは記載が必要です
北海道外の医療機関で受診した場合などは、原則申請月の翌月末に口座振込です。受診月の翌月1日から2年を経過したときは払い戻しできません。
市は「○領収書(原本)→領収書がレシートの場合は、医療機関で受診者名、医療点数、初診の有無を記載してもらってください」としています。レシートでも受け付けますが、その場で書き足してもらう必要があります。
振込は原則保護者の口座で、保護者以外の口座を希望する場合は保護者からの委任状が必要です。保険証等の提示忘れ(10割負担)や高額療養費に該当する場合は、健康保険組合に事前に申請し「療養費支給決定通知書」などを合わせて提出します。
助成の対象にならないもの
- 健康診断料・文書料・オムツ代・薬の容器代などの保険適用外
- 入院時食事・生活療養費負担金
- その他健康保険の適用とならない医療費(事故や第三者加害など)
- 日本スポーツ振興センターの災害共済給付や就学援助など他の制度を利用できる医療費
保育料や預け先も合わせて考える
医療費の負担が軽くても、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。江別市の保育所の状況は江別市の保育園入園シミュレーターで確かめられます。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。江別市は中学生までが対象で、高校生年代の助成はありませんので、進学のタイミングで確かめてください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。