金沢市の制度は「子育て支援医療費助成」という名前です。特徴は入院と通院で対象年齢が違うこと。入院は18歳まで、通院は中学3年生までです。ただし2027年1月診療分から通院も18歳まで広がります。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
入院と通院で対象年齢が違う
| 対象年齢 | 助成額 | |
|---|---|---|
| 入院 | 誕生日(又は転入日)〜高校3年生等まで (満18歳になった日以後の最初の3月31日まで) | 保険診療に係る医療費の自己負担分の全額 |
| 通院 | 誕生日(又は転入日)〜中学3年生まで (満15歳になった日以後の最初の3月31日まで) | 自己負担分の1か月分の合計から1,000円を差し引いた額 |
「高校3年生等」とは高校3年生相当の年齢のことで、高校等に在学しているかどうかを問いません。
2027年(令和9年)1月診療分から、通院についても18歳まで対象が拡大します。いま中学を卒業して通院の助成が切れた家庭も、2027年1月から再び対象になります。
通院は「窓口で500円、月1,000円を超えたら戻る」
| 窓口で払う額 | |
|---|---|
| 入院 | 無料 (令和5年9月診療分までは1医療機関あたり1か月1,000円) |
| 通院 | 1医療機関あたり1日500円 (医療費の本人負担分が500円未満の場合はその額) |
| 調剤薬局 | 無料(保険薬局における保険調剤) |
通院は窓口で1日500円を払い、1か月の合計から1,000円を引いた額があとで助成されます。つまり実質の負担は月1,000円が上限です。窓口で500円を2回払えば1,000円に達し、それ以上に払った分は戻ってきます。
複数の医療機関にかかった場合も1か月の合計で計算されるので、病院を分けても上限は変わりません。
助成は現物給付方式で、金沢市への申請は不要です。入院の窓口負担が無料になったのは2023年(令和5年)10月診療分からで、同時に入院の対象が18歳まで広がりました。
助成の対象にならないもの
- 自費診療分
- 健康診断の費用、予防接種代
- 文書料
- 入院の食事代、差額ベッド代等
2024年(令和6年)10月から、後発医薬品(ジェネリック医薬品)がある薬で先発医薬品の処方を希望した場合に特別の料金が発生します。これは健康保険がきかない費用なので、医療費助成の対象になりません。
ただし先発医薬品を処方・調剤する医療上の必要があると認められる場合は、特別の料金が発生しないことがあります。受診する医師・歯科医師・薬剤師に相談してください。
全国共通の制度も忘れずに
- 妊婦のための支援給付… 5万円+こどもの人数×5万円
- 出産育児一時金… 子ども1人につき原則50万円
- 出産手当金… 健康保険の被保険者が産休を取ったとき
- 育児休業給付金… 2025年4月から手取り10割相当になる期間がある
- 児童手当… 2024年10月から高校生年代まで
保育園に入れるかどうかも見ておく
金沢市の保育料は世帯の住民税所得割額と子どもの年齢クラスで決まります。3歳児クラスからは無償化で利用料が無償ですが、給食費などは別にかかります。
入りやすさは地域や園で差が出ます。金沢市の点数の基準から、申し込む前に見通しを立てられます。
入院が無料でも残るもの
金沢市は入院の窓口負担が18歳まで無料です。ただし、子どもが入院したときに家計を直撃するのは、医療費そのものとは別のところです。
- 個室を希望したときの差額ベッド代(助成の対象外)
- 入院の食事代(助成の対象外)
- 付き添いのために親が働けない期間の収入
医療費が無料でも、この3つは残ります。特に3つめは金額が読みにくく、きょうだいがいる家庭ほど影響が大きくなります。
とはいえ、子ども本人の医療保険より親に何かあったときの保障のほうが、家計への影響は大きくなります。順番を押さえたうえで、助成の対象外になる部分を埋めるのが無駄のない考え方です。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。