川越市のこども医療費支給制度は、高校生年代(18歳の年度末)までの子どもが対象です。埼玉県内なら窓口での支払いが不要になりますが、1つの医療機関で同月中の医療費が21,000円を超えると窓口払いになります。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
月21,000円を超えると現物給付されません
1つの医療機関で同月中の医療費が21,000円を超える場合や現物給付対象外の医療機関などを受診した場合は、一旦支払い、償還払いの申請をすることになります。
これは埼玉県の子ども医療費の仕組みで、東京23区にはない考え方です。入院すると医療費はすぐ21,000円を超えますので、入院が決まったらいったん3割(未就学児は2割)を立て替える前提でいてください。あとから申請すれば戻ってきます。
| 受診先・状況 | 支払い |
|---|---|
| 埼玉県内の医療機関(同月中21,000円以下) | 現物給付(窓口支払いが不要) |
| 1つの医療機関で同月中21,000円超 | 一旦支払い、償還払いの申請 |
| 埼玉県外の医療機関 | 一旦支払い、償還払いの申請 |
| 10割負担した場合、装具や治療用眼鏡などを作った場合 | 健康保険組合に療養費を請求してから償還払いの申請 |
小児慢性特定疾病医療や自立支援医療など、他の公費負担医療給付制度が利用できる場合は、当該医療給付制度の証も併せて提示してください。
登録は「翌日から15日以内」です
出生や転入など、事由発生日の翌日から起算して15日以内に登録申請書を提出してください。期限後に申請された場合、原則として登録申請書提出日が受給資格発生日となり、遡ることはできません。
「申請に必要なもの」が揃わない場合は、登録申請書のみ提出して、後日追加で提出できます。書類が揃うのを待って15日を過ぎるより、先に申請書だけ出してください。
窓口申請ならその場でもらえます
| 申請方法 | 受給資格証の受け取り |
|---|---|
| 窓口 こども政策課(本庁舎3階)、市内各市民センター、川越駅西口連絡所 | 原則、その場で交付 |
| 郵送、電子申請 | おおむね3週間後に郵送 |
申請に必要なものは、子どもの健康保険情報のわかるもの(資格情報のお知らせ、資格確認書など)、保護者名義の振込先口座のわかるもの、個人番号(マイナンバー)確認書類、本人確認書類です。個人番号カードを持参する場合、本人確認書類は不要です。
対象になる条件
川越市に住所があり、健康保険に加入している高校生年代(18歳の年度末)までの子どもが対象です。受給できるのは、対象となる子どもを養育する保護者のうちその生計を維持する人です。
次のいずれかに該当する子どもは、他の制度が優先されるため対象になりません。
- 生活保護法による保護を受けている
- 里親に委託されている
- 児童福祉施設などに入所している
- 他の地方公共団体が実施するこども医療費・ひとり親家庭等医療費・重度心身障害者医療費の支給を受けている
対象とならない医療費
- 健康保険が適用にならないもの(健康診断・予防接種・薬の容器代・入院時の差額ベッド代など)
- 食事療養標準負担額
- 日本スポーツ振興センターの災害共済給付など、他の制度から支給される医療費(保育園・幼稚園・学校でのけが、交通事故でのけがなど)
- 先発医薬品の処方を希望する場合の「特別の料金」
令和6年10月から、後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で先発医薬品の処方を希望する場合は、特別の料金が発生します。この特別の料金は健康保険が適用にならないため、こども医療費の対象になりません。
また健康保険組合から高額療養費および附加給付金の支給がある場合や他の医療費助成制度を利用している場合は、その額を除いた分が対象になります。
転出したら受給資格証を返します
有効期間は高校生年代(18歳の年度末)までですが、有効期間内であっても川越市から転出した場合などは利用できなくなります。使用して医療機関などを受診した場合、その医療費相当分を後日、川越市へ返還することになります。使用できなくなった受給資格証は速やかに返納してください。
全国共通の制度も忘れずに
- 妊婦のための支援給付… 5万円+こどもの人数×5万円
- 出産育児一時金… 子ども1人につき原則50万円
- 出産手当金… 健康保険の被保険者が産休を取ったとき
- 育児休業給付金… 2025年4月から手取り10割相当になる期間がある
- 児童手当… 2024年10月から高校生年代まで
保育園に入れるかどうかも見ておく
川越市の保育料は世帯の住民税所得割額と子どもの年齢クラスで決まります。3歳児クラスからは無償化で利用料が無償ですが、給食費などは別にかかります。
入りやすさは地域や園で差が出ます。川越市の点数の基準と空き状況を見ておくと、申し込む前に見通しを立てられます。
助成があっても残るもの
川越市は高校生年代まで保険診療の自己負担金が支給されます。それでも、子どもが入院したときに家計を直撃するものは残ります。
- 食事療養標準負担額(助成の対象外)
- 個室を希望したときの差額ベッド代(助成の対象外)
- 月21,000円を超えたときの立て替えと、付き添いのために親が働けない期間の収入
医療費が助成されても、この3つは残ります。特に3つめは金額が読みにくく、きょうだいがいる家庭ほど影響が大きくなります。
とはいえ、子ども本人の医療保険より親に何かあったときの保障のほうが、家計への影響は大きくなります。順番を押さえたうえで、助成の対象外になる部分を埋めるのが無駄のない考え方です。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。