松江市の子ども医療費助成は、医療機関・薬局等の窓口でマイナ保険証(または資格確認書)と「子ども医療費受給資格証」を提示することで、保険診療医療費の自己負担が0歳〜中学3年生までは無料、高校生年代は1割負担になる制度です。さらに18歳から20歳未満で一定要件を満たす人の入院を助成する枠もあります。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
年代で3つに分かれます
1ヶ月・1医療機関あたりの自己負担割合(上限額)は次のとおりです。いずれも所得制限はありません。
| 対象年齢 | 入院 | 通院 | 薬局等 |
|---|---|---|---|
| 0歳から中学3年生 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 高校生年代 | 1割負担(2,000円) | 1割負担(1,000円) | 0円 |
| 18歳から20歳未満(一定要件を満たす人) | 2,000円 | 助成対象外 | 助成対象外 |
高校生年代とは15歳到達後最初の4月1日から18歳到達後の最初の3月31日までです。1割負担ですが上限があり、入院は1医療機関あたり月2,000円、通院は月1,000円で止まります。薬局は高校生年代でも0円です。
18歳から20歳未満の「一定要件を満たす人」とは、児童福祉法に基づく慢性呼吸器疾患等16疾患群に該当するものの、その程度が低いため小児慢性特定疾病医療支援の認定基準を満たさない人のことです。この枠は入院のみが対象で、通院・薬局等は助成対象外になります。
助成を受けるには申請が必要です。0歳から高校生年代までは子どもの『資格情報のお知らせ』もしくは『資格確認書』を用意します。18歳から20歳未満の枠は、これに加えて医療意見書、領収書、振込先口座のわかるもの、所得課税証明書(必要な人のみ)が必要です。
受給資格証は中学卒業で色が変わります
現在、中学3年生のいる世帯には、令和8年3月下旬に高校生年代用の新しい子ども医療費受給資格証(水色)が発送されます。受給資格証は令和8年4月1日以降の診療から利用できます。
すでに持っている0歳〜中学3年生用の受給資格証(クリーム色)は、令和8年4月1日以降は破棄してください。
県外でも契約医療機関なら窓口負担がありません
次のような場合は、医療機関・薬局等の窓口で保険診療医療費についても一度自己負担が発生します。
- 島根県外の医療機関にかかった場合
- 養育医療、育成医療など国の助成制度を受けていて、所得に応じた負担金などを支払った場合
- 治療用眼鏡、治療用装具を購入した場合
- マイナ保険証等を忘れて医療費を全額負担された場合
島根県外の医療機関であっても、個別に契約を結んでいる医療機関では窓口での負担金が発生しません。利用できる県や医療機関の詳細は、島根県国民健康保険団体連合会のサイトで確認できます。
帰省先や進学先が決まっているなら、先に契約医療機関かどうかを調べておくと立て替えずに済みます。
自己負担が発生した場合は、本人負担額の請求を受けた日より2年以内に払い戻し手続きをすると負担額が返還されます。
払い戻しに必要なもの
- 子ども医療費助成申請書
- 口座振替依頼書
- 領収証(必ず受診者名、保険診療点数、領収印の記載があるもの)
- 口座番号のわかるもの
- 子ども医療費受給資格証
治療用眼鏡・治療用装具の場合は、これに加えて医師の証明書もしくは弱視等治療用眼鏡等作成指示書と保険者からの医療費支給決定通知書が必要です(医療費を全額負担された場合は支給決定通知書が必要になります)。
助成対象外の費用
助成対象は保険診療分のみです。次のものは本人負担になります。
- 健康診断料、予防注射料
- 時間外診療時の特別加算料金
- 200床以上の病院の未紹介患者の初診料
- 薬の容器代
- 入院時の部屋代(差額ベッド代)、病衣代、文書料等の保険外診療費
- 入院時の食事代(食事療養費標準負担額)
「時間外診療時の特別加算料金」が名指しで対象外と書かれています。夜間や休日に受診すると、この加算分は自己負担になります。急がない受診は診療時間内にするほうが負担が軽くなります。
全国共通の制度も忘れずに
- 妊婦のための支援給付… 5万円+こどもの人数×5万円
- 出産育児一時金… 子ども1人につき原則50万円
- 出産手当金… 健康保険の被保険者が産休を取ったとき
- 育児休業給付金… 2025年4月から手取り10割相当になる期間がある
- 児童手当… 2024年10月から高校生年代まで
保育園に入れるかどうかも見ておく
松江市の保育料は世帯の住民税所得割額と子どもの年齢クラスで決まります。3歳児クラスからは無償化で利用料が無償ですが、給食費などは別にかかります。
入りやすさは地域や園で差が出ます。松江市の点数の基準と空き状況を見ておくと、申し込む前に見通しを立てられます。
中学生まで無料でも残るもの
松江市は中学3年生まで入院・通院・薬局とも0円です。それでも、子どもが入院したときに家計を直撃するものは残ります。
- 入院時の食事代(食事療養費標準負担額)、部屋代(差額ベッド代)、病衣代(助成の対象外)
- 時間外診療時の特別加算料金、200床以上の病院の未紹介患者の初診料(助成の対象外)
- 高校生年代の1割負担と、付き添いのために親が働けない期間の収入
医療費が助成されても、この3つは残ります。特に3つめは金額が読みにくく、きょうだいがいる家庭ほど影響が大きくなります。
とはいえ、子ども本人の医療保険より親に何かあったときの保障のほうが、家計への影響は大きくなります。順番を押さえたうえで、助成の対象外になる部分を埋めるのが無駄のない考え方です。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。