西脇市の福祉医療費助成は、0歳から小学3年生までが「乳幼児等医療費受給者」、小学4年生から高校3年生相当までが「こども医療費受給者」となります。令和4年7月1日から所得制限が撤廃され、高校3年生相当までが対象になりました(令和7年4月1日以降は申請不要)。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
所得制限はなくても所得確認は要ります
市は所得制限を「なし」としたうえで、「中学3年生までの子どもについては扶養義務者(原則として子どもの父と母)の所得が確認できない場合は、受給者証の発行を保留します」としています。所得の額で対象から外れることはありませんが、確認できないと受給者証が出ません。
助成額は保険診療の自己負担額を全額助成(入院・通院)です。受診時はマイナ保険証などに添えて、福祉医療費受給者証を提示します。令和8年度は水色の受給者証です。
紹介状なしの受診料は対象外です
助成対象外になるのは、薬のビン代、証明書料、入院時の食事代、診断書料、差額ベッド代、健康診断料、保険診療外の歯科治療費、予防接種料、初診時・再診時選定療養費、先発医薬品の特別の料金などです。
市は選定療養費を「一般病床200床以上の地域医療支援病院(西脇病院など)で、初診の際に他の医療機関からの紹介状を持たずに受診した場合や、病状が安定し他の医療機関での受診を勧めたにもかかわらず、引き続き受診した場合に選定療養費(保険診療外)を徴収すること」と説明しています。紹介状を持たずに大きな病院にかかると、この分は自己負担として残ります。
一方で訪問看護ステーションによる訪問看護は、令和3年7月1日から健康保険が適用される場合において助成対象になりました。また令和8年7月1日から、他の公費負担医療制度(自立支援医療、指定難病、小児慢性特定疾病等)と福祉医療受給者証を併用できます。この場合は当該制度の受給資格が確認できるものと併せて提示します。
入院時の食事代は別にかかります
市は「入院の場合は、医療費のほかに食事代が必要です(福祉医療の助成対象ではありません)」としています。ただし健康保険に加入している方の所得によっては、食事代が軽減される場合があります。詳しくは加入している健康保険に確認してください。
学校でのけがは先に3割・2割を払います
学校(園)の管理下での災害は日本スポーツ振興センターの災害共済給付金が対象になります。この場合受給者証は使用せず、マイナ保険証などを提示して自己負担額(就学児は総医療費の3割、未就学児は2割)を支払います。
市は「お支払いいただいた自己負担額は、学校(園)で災害給付金の申請手続をしていただくことにより、後日、お見舞金と併せて支給されます」としています。払ったまま終わりではなく、学校経由で戻ってきます。
請求手続きが必要になる場面
- 受給者証の交付前受診
- 兵庫県外での受診
- コルセットなどの治療用装具を装着したとき
市は「加入されている健康保険の高額療養費・付加給付金などがあれば、その額を差し引いた後の自己負担額を支給します。この支給(償還払い)は、その都度請求手続きが必要です」としています。まとめて後で、ではなくその都度の手続きです。
転入した年で必要な証明書が変わります
出生や転入などで新しく受給者証を交付する場合は、お子さんの健康保険の資格が確認できる書類と申請者の本人確認書類が必要です。転入された方はさらに次のものが要ります。
- 扶養義務者のマイナンバーがわかるもの
- 地方税関係情報の取得に関する同意書(扶養義務者が自筆のうえ提出)
- 課税・非課税(所得・課税)証明書(同意書等が準備できない方のみ)
| 転入日 | 必要な証明書 | 課税基準日 |
|---|---|---|
| 1月1日〜6月30日 | 前々年中の所得や課税金額などがわかる証明書 | 前年の1月1日 |
| 7月1日〜12月31日 | 前年中の所得や課税金額などがわかる証明書 | その年の1月1日 |
市は「1月2日〜6月30日に転入された方については、年次更新時(毎年7月1日に実施)に本年度の課税・非課税(所得・課税)証明書も必要となります」としています。転入のときと7月の更新時で、2回必要になることがあります。
保育料や預け先も合わせて考える
医療費の負担がなくても、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いてください。所得制限がないのは西脇市の判断によるもので、同じ兵庫県内でも所得制限が残る自治体があります。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。