大田市の乳幼児等医療費助成制度は、小学校就学前の乳幼児の入通院などを対象に医療費を助成する制度です。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
就学前は入院も通院も薬局も無料
| 区分 | 入院 | 通院 | 薬局等 | 受給資格証 |
|---|---|---|---|---|
| 0歳〜小学校就学前 | 無料 | 無料 | 無料 | 薄紫色 |
| 20歳未満の慢性呼吸器疾患等の16疾患群対象者 | 無料 | 対象外 | 対象外 | 証の発行なし(償還払い) |
| 小児慢性特定疾病医療支援受給者証所持者【島根県実施】 | 無料 | 無料 | 無料 | ― |
市は「対象となるのは、保険診療部分の医療費のみです。文書料や入院されたときの食事代、室料等は別に自己負担となります」としています。
さらに保険外併用療養費として、診療時間外受診時の特別料や他の医療機関からの紹介状を持たずに200床以上の病院で初診した場合の特別料を自己負担することがあります。時間外の受診は、追加料金が助成されない点を頭に置いてください。
園でのけがは1,000円以上なら共済が優先
市は保育園、幼稚園の管理下でのけがについて「『日本スポーツ振興センター』の災害共済給付制度の適用(初診から治癒までの自己負担額が1,000円以上の場合が対象)が優先します」としています。金額の線引きが具体的に示されているので、どちらを使うか判断できます。
該当する場合は『乳幼児等医療』は使用せず、保険制度の本人負担割合(2割)で一部負担金を支払い、保育園等を通じて災害共済給付の申請を行ってください。
払い戻しは請求日から2年以内
受給資格証に対応していない医療機関で受診し窓口で支払いをした場合は、払い戻し(償還払い)が受けられます。市は「請求日から2年以内に申請手続きを市民課保険年金係または温泉津、仁摩各支所の窓口ですれば払い戻し(償還払い)が受けられます」としています。
乳幼児の場合に必要なのは対象乳幼児の領収書と通帳など振込先の口座番号が確認できるものです。
入院前に限度額の手続きを
入院・手術等をするとき、高額な薬代がかかるときは、マイナ保険証の「限度額情報の表示」に同意し受給資格証を提示します。マイナ保険証がない場合は、健康保険から「限度額適用認定証」の交付を受けて受給資格証と一緒に提示してください。窓口での支払を自己負担限度額までにとどめられます。
市は「限度額を超えた部分については保険者が『高額療養費』として給付しますが、場合によっては、限度額を超えて助成している部分を返還していただくこととなります」としています。
先発医薬品を希望すると自己負担が出ます
令和6年10月から、後発医薬品(ジェネリック医薬品)がある薬で先発医薬品の処方を希望する場合は、原則「特別の料金」(先発医薬品とジェネリック医薬品の価格差の4分の1相当の料金)が発生します。市は「保険給付とならない『特別の料金』については、助成の対象外となります」としています。ジェネリック医薬品を選べばこの料金は発生しません。
他の公費制度が優先されます
市は「他の公費による助成を受けることができる場合は、必ず、他の公費制度の資格証・証明書等も一緒に医療機関窓口に提示してください」としています。受給資格証だけでなく、持っている証をまとめて出してください。
氏名、住所、保険資格情報(資格確認書または資格情報のお知らせ)の内容に変更があったときは、市民課保険年金係または温泉津、仁摩各支所の窓口へ届け出てください。
保育料や預け先も合わせて考える
医療費が無料でも、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いてください。災害共済給付の優先を金額で線引きする扱いは大田市の運用によるもので、転居先では金額にかかわらず共済が優先されることもあります。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。