大阪狭山市の子ども医療費助成は、18歳に達する日以後の最初の3月31日までが対象です。負担の上限に、きょうだいをまとめて見る仕組みがあります。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
きょうだい合算で月5,000円が上限です
| 単位 | 1か月あたりの上限 |
|---|---|
| 個人単位 | 2,500円 |
| 世帯単位(子ども医療証を持っている子どもの合算) | 5,000円 |
市は「子ども医療証を持っている子どもが複数の医療機関を受診した場合、1ヶ月あたりの負担上限額は2,500円(個人単位)となりますが、これに加えて、同一世帯内の子ども医療証を持っている子どもの負担額を合算し、1ヶ月あたり5,000円を超える額を助成します」としています。令和2年10月診療分からの制度です。
子どもが3人いて、それぞれ2,500円ずつ払えば7,500円になります。世帯合算があると、5,000円を超えた2,500円が戻ってきます。きょうだいが同時に体調を崩す時期ほど効いてきます。
超える場合は、月ごとの医療機関等の領収書、医療証(世帯内の対象者分すべて)、振込先のわかるものを持って市役所保険年金グループの窓口で申請します。自動では戻りません。
窓口は1日500円、ひと月1,000円までです
市は「ひとつの医療機関・訪問看護ステーションあたり1日につき500円までのお支払いになります。同じ月に同じ医療機関へ複数回行く場合は、3日目からは一部自己負担額はありません」とし、「ひとつの医療機関あたりのひと月の支払最大額は1,000円です」としています。院外処方の場合は、薬局での自己負担はありません。
数え方に注意が要ります。市は「同じ医療機関であっても、『入院』と『通院』、『歯科』と『その他の診療科』は異なる医療機関として扱います」としています。同じ病院でも、月が変わる/同じ月に入院と通院をする/同じ月に歯科とその他の診療科を受診する、の3つの場合はそれぞれに自己負担が必要です。
食事代は令和3年11月から対象外です
市は「令和3年10月診療分までは、入院時に支払う食事療養費標準負担額(医療保険適用の食費)は全額助成されます。令和3年11月診療分からは、助成対象外となりました」としています。
対象を広げる話が多いなかで、減らす方向の変更も残して書かれています。いま入院すると、食事代は自己負担です。
一方で「令和3年4月1日以降、精神病床への入院についても助成対象となります」とされています(平成30年4月以降の新規対象者の平成30年4月から令和3年3月診療分は助成対象外)。
還付申請が必要になる場面
次のときは医療費還付の申請手続きが必要です。医療証が交付される前に受診したとき、医療証を提示せずに受診したとき、大阪府以外で受診したとき、治療用装具を作ったとき、同月に複数の医療機関で支払った負担額の合計が2,500円を超えたとき、世帯合算で5,000円を超えるときです。
申請には領収書(保険点数、診療年月日、受診者氏名、医療機関名が記載されているもの)、振込先口座がわかるもの、医療証が要ります。治療用装具の場合は意見書、訪問看護の場合は明細書も必要です。高額療養費等の支給がある場合や治療用装具を作った場合は、支給決定通知書が要ります。
未就学児の転入は所得の確認があります
医療証の発行には健康保険の資格情報が確認できるものが必要ですが、未就学児の転入の場合はマイナンバー確認書類または前年中(1月から6月までの転入の場合は前々年)の所得証明書も要ります。市は「未就学児の保護者の方で、市外から転入された方は、大阪府への補助金請求のため、保護者の方の所得確認が必要です」としています。
転出等で受給資格を満たさなくなったときは喪失届の提出と医療証の返還が必要ですが、年齢到達に伴い資格を喪失する場合は手続き不要です。国や都道府県の公費負担制度の受給者証等(小児慢性特定疾病医療受給者証、養育医療券、自立支援医療受給者証(育成医療)など)を持っている場合は、子ども医療証と一緒に窓口へ提示します。
保育料や預け先も合わせて考える
医療費の負担が軽くても、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。大阪狭山市の保育所の状況は大阪狭山市の保育園入園シミュレーターで確かめられます。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。きょうだいをまとめて見る仕組みがあるかは自治体で違います。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。