大津市の子どもの医療費助成は年齢で内容が変わります。未就学児は自己負担なしですが、小学校1年生からは自己負担金が発生します。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
小学校入学で自己負担が生まれます
| 年齢 | 助成内容 |
|---|---|
| 未就学児 (6歳に達する日以後最初の3月31日を経過していない子ども) | 保険診療の自己負担分(2割分)を全額助成 =自己負担なし |
| 小学校1年生から18歳に達する日以後最初の3月31日まで | 保険診療の自己負担分(3割分)の一部を助成 受診時に下記の自己負担金がかかる |
就学前は「乳幼児」、小学生からは「子ども医療」、中学校卒業後は「高校生世代」という区分で、受給券の名前も変わります。小学校に上がるタイミングで窓口の支払いが発生するようになるので、そこを知っておいてください。
小学生からの自己負担金
| 区分 | 自己負担金 | 備考 |
|---|---|---|
| 入院 | 1日当たり1,000円 | 1医療機関ごとに1ヶ月につき14,000円を限度 ただし同一病院であっても歯科は別計算 |
| 通院 | 1医療機関1ヶ月当たり500円 | 同一病院であっても歯科は別計算 院外調剤薬局は自己負担金不要 |
通院は1回いくらではなく「1医療機関1か月あたり500円」です。同じ病院に月に何回通っても500円で済みます。ただし歯科は別計算なので、内科と歯科に通えば1,000円になります。
入院は1日1,000円ですが、1医療機関につき月14,000円が上限です。15日目からは追加の負担がありません。
受給券は小学校入学と中学校卒業のときに自動で届きます
大津市に住んでいて乳幼児の医療費助成を受けている子どもには、小学校入学にあわせて3月下旬頃、市から「福祉医療費受給券(子ども医療)」が一斉送付されます。
また15歳に達する日の翌日以後の最初の4月1日を迎える子どもには、中学校卒業にあわせて3月下旬頃、「福祉医療費受給券(高校生世代)」が一斉送付されます。申請等の手続きは不要です。届かない場合は保険年金課へ連絡してください。
新たに大津市に転入した人、障害者やひとり親家庭を対象とした医療費助成制度の資格を喪失した人は、保険年金課または各支所で福祉医療費受給券の交付申請をしてください。郵送や電子申請もできます。
障害者やひとり親家庭を対象とした医療費助成制度(ピンク色の受給券)は、子ども医療費助成制度よりも優先します。別途申請が必要なので、該当する可能性がある場合は保険年金課へ相談してください。
出生のときの注意
子どもが生まれたばかりでまだ健康保険への加入手続きが終わっていない場合は、健康保険の扶養家族として加入する予定の保護者の資格確認書を持参してください(健康保険証利用登録されたマイナンバーカードを持っている場合は不要)。
市外の役所で出生届を提出した場合は、大津市で住民登録されるまで数日かかります。出生届が提出されたことが確認できないと申請を受け付けられないため、母子手帳(出生届出済証明欄に市区町村の証明がされているもの)を持参するか、申請前に住民登録ができたかどうかを市へ確認してください。
滋賀県外で受診したときは立て替えます
滋賀県外で受診する場合は、いったん保険診療の自己負担分を支払ってください。そのとき必ず、保険点数と受診者名を明記した領収書を受領しておいてください。申請により後日返還されます。
また入院および高額な外来診療・調剤薬局のときは、限度額の適用も併せて受けてください。限度額に関する内容は加入している健康保険へ問い合わせます。
助成の対象外
- 健康保険が適用とならない医療費や医療材料
(薬の容器代、選定医療費(一定規模以上の病院を紹介状なしで受診した際の初診料等)、健診、予防接種、自費診療、診断書、入院にかかる食事療養費・生活療養費など) - 健康保険から給付される高額療養費・附加給付金
- 交通事故等、加害者のある傷病にかかる治療費(事故に遭って治療を受けるときは、すぐ保険年金課へ連絡してください)
- 生活保護を受けている人
- 児童福祉施設等に入所している人
- 「特定疾患治療研究事業」「肝炎治療特別促進事業(インターフェロン治療)」にかかる自己負担金
一方で、「特定医療費(指定難病)助成制度」「小児慢性特定疾病医療費助成制度」「小児慢性特定疾患治療研究事業」にかかる自己負担金は助成対象です。長期の治療が必要な子どもがいる家庭では、この違いが効いてきます。
全国共通の制度も忘れずに
- 妊婦のための支援給付… 5万円+こどもの人数×5万円
- 出産育児一時金… 子ども1人につき原則50万円
- 出産手当金… 健康保険の被保険者が産休を取ったとき
- 育児休業給付金… 2025年4月から手取り10割相当になる期間がある
- 児童手当… 2024年10月から高校生年代まで
保育園に入れるかどうかも見ておく
大津市の保育料は世帯の住民税所得割額と子どもの年齢クラスで決まります。3歳児クラスからは無償化で利用料が無償ですが、給食費などは別にかかります。
入りやすさは地域や園で差が出ます。大津市の点数の基準から、申し込む前に見通しを立てられます。
助成があっても残るもの
大津市は未就学児なら自己負担なし、小学生以降も上限つきの負担で済みます。それでも、子どもが入院したときに家計を直撃するものは残ります。
- 入院にかかる食事療養費・生活療養費(助成の対象外)
- 選定医療費(紹介状なしで大きな病院を受診したときの初診料等。助成の対象外)
- 入院1日1,000円の自己負担(1医療機関月14,000円まで)と、付き添いのために親が働けない期間の収入
医療費が助成されても、この3つは残ります。特に3つめは金額が読みにくく、きょうだいがいる家庭ほど影響が大きくなります。
とはいえ、子ども本人の医療保険より親に何かあったときの保障のほうが、家計への影響は大きくなります。順番を押さえたうえで、助成の対象外になる部分を埋めるのが無駄のない考え方です。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。