取手市の子どもの医療費は、県と市による医療福祉制度(マル福)と、市単独のぬくもり支援事業の二階建てです。中学生以上は入院と外来で扱いが分かれます。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
中高生の入院には入院用の受給者証がいります
市は「中学生及び高校生の受給者証は外来のみ有効です。中学生及び高校生が入院する時は、入院用の受給者証を交付いたしますので、(外来のみ)の受給者証を添えて窓口で申請してください」としています。
手元にある受給者証を持って入院しても、そのままでは使えません。入院が決まったら、外来用の受給者証を持って窓口へ行き、入院用を交付してもらう手順になります(県内受診時のみ)。
市は「県外の医療機関に入院される場合は、入院時に受給者証を提示するのではなく、退院後、領収書や高額療養費、附加給付金決定通知書などを持って、市役所の窓口または郵送で償還申請していただくことになります」としています。県外入院は、はじめから償還払いです。
所得で外れても「ぬくもり支援事業」があります
市は「ぬくもり支援事業とは、0歳児から高校生相当年齢までのマル福に該当しないかたを対象とした取手市単独の医療助成制度です(申請方法および給付内容はマル福と同じ)」としています。
マル福には所得制限(小児は扶養0人で622万円、1人660万円、2人698万円、3人736万円)がありますが、超えた場合は市単独のぬくもり支援事業で同じ内容の助成を受けられます。医療保険の種別は問いません。
| 区分 | マル福 | ぬくもり支援事業 |
|---|---|---|
| 小学生以下 | 入院・外来とも対象 | 所得制限額超過の場合 |
| 中学生・高校生 | 入院のみ | 外来(所得制限額超過の世帯は入院も) |
市は「この制度を受けるためには、あらかじめ申請が必要で原則、開始日は申請日からになります」としています。さかのぼりません。
外来は1日600円、月2回までです
| 区分 | 自己負担額 |
|---|---|
| 外来 | 1医療機関ごとに、1日600円まで。月2回まで (同じ医療機関であれば、ひと月で3回目以降は自己負担が無くなります) |
| 入院 | 1医療機関ごとに、1日300円。月の上限3,000円 |
| 保険薬局の調剤 | 自己負担がありません |
学校でのけがは1,500円が分かれ目です
市は「学校(保育所含む)の管理下における災害(負傷など)については、学校で加入する日本スポーツ振興センター災害共済給付の範囲(初診から治癒までの保険診療分の自己負担額が1,500円以上)においては、医療福祉制度の対象となりませんので、負担割合に応じた自己負担額を医療機関でお支払いください。ただし、センター給付範囲外(1,500円未満)の場合は、医療福祉またはぬくもり支援事業で助成します」としています。
軽いけがで1,500円未満なら、災害共済給付の対象外になるかわりに市の助成が使えます。この場合は県外受診と同じく申請による助成です。
県外受診は翌月末に振り込まれます
茨城県外の医療機関の場合は申請による助成で、支給は申請内容の確認が終わった月の翌月末に口座振込です。受診後、月単位でまとめて、受診月の翌月以降に領収書(原本)と振込む口座番号の分かるものを持参します。
振込先について市は「(注意)既に口座登録のあるかたを除きます。児童手当などの振込先とは違います」としています。児童手当と同じ口座が自動で使われるわけではありません。原則として、領収書はお返しいたしません。
市は「(注意)院外処方の場合、処方せんの確認をしますので、医療機関での領収書金額が600円以下であってもお持ちください」としています。600円以下だから不要、と判断しないでください。
旅行中などの突然の病気やけがで資格確認書やマイナ保険証を提示せずに10割負担した場合も、加入している健康保険に療養費を請求した後、「支給決定通知書」を添えて申請します。
保育料や預け先も合わせて考える
医療費の負担が軽くても、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。取手市の保育所の状況は取手市の保育園入園シミュレーターと空き状況で確かめられます。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。入院と外来で受給者証が分かれる自治体はほとんどありませんので、転居先の案内を読み直してください。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。