つくば市の子どもの医療費助成は、茨城県とつくば市が実施する医療福祉費支給制度(マル福)です。対象は出生から高校3年生相当まで。学校でのけがの扱いに、はっきりした金額の境目があります。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
学校のけがは1,500円が境目です
市は「小・中学校や幼稚園の管理下において発生した災害(負傷等)については、学校等で加入する災害共済給付金が優先となるため、療養に関する費用の自己負担額が1,500円(保育所・幼稚園は1,000円)以上の場合は、基本的にマル福の対象とはなりません。ただし、自己負担額が1,500円(保育所・幼稚園は1,000円)未満の場合はマル福の助成対象となります」と案内しています。
学校でのけがを一律に対象外にする自治体が多いなかで、つくば市は金額で線を引いています。理由ははっきりしていて、災害共済給付にも支給の下限があるためです。
1,500円(保育所・幼稚園は1,000円)未満の軽いけがは、災害共済給付では拾われないのでマル福で助成する、という整理です。この場合は茨城県外の医療機関を受診したときと同じように、あとから申請します。
窓口では外来600円・入院300円がかかります
| 区分 | 自己負担 |
|---|---|
| 外来 | 1つの病院につき1日600円まで(病院ごとに月2回まで。同じ月に3回以上受診した場合、3回目以降は発生しない) |
| 入院 | 1日300円まで(月の負担上限額は3,000円) |
| 調剤(薬局) | 自己負担なし |
助成の対象になるのは健康保険が適用される医療費です。入院時の食事代や、健康保険の対象にならない健康診断、予防接種、薬の容器代、文書料、差額ベッド代、妊産婦健診、通常の分娩に要した費用等は対象になりません。
600円未満の受診が2回だけの月は、申請が要ります
市は市役所窓口での償還払い(払い戻し)が必要な場合として、県外受診のほかに「1カ月に同一医療機関を1回もしくは2回受診し、外来自己負担金が1回目、2回目とも600円未満の場合」を挙げています。
1回の医療費が600円に満たない受診が月に1〜2回だけだった場合、窓口では実費を払っているので、差額を取り戻すには申請が必要だということです。少額の受診ほど見落としやすい部分です。
茨城県内で受給者証を提示せずに受診した場合も、受診月の翌月以降に申請すれば差額が返金されます。ただし受診した同月内であれば、病院や薬局に受給者証を提示すると窓口で差額が返金される場合があります。まず受診先に問い合わせてみてください。
市役所なら受給者証が即日交付されます
| 申請窓口 | 受給者証の交付 |
|---|---|
| 医療年金課(市役所1階) | 即日交付 |
| 各窓口センター | 後日郵送交付 |
郵送での手続きもできます。急いで受給者証が要るときは市役所へ行く、という選び方になります。
所得制限はありませんが、所得の確認はあります
小児の区分について市は「所得による制限はありませんが、茨城県による補助事業対象者かを確認するため、父・母それぞれの所得の確認が必要になります」と説明しています。所得で対象から外れることはありません。
なお同じマル福でも、妊産婦・ひとり親家庭・重度心身障害者の区分には所得制限があります。小児の話と混同しないでください。
更新は自動、誕生月まわりの発送に特徴があります
受給者証は対象区分ごとに毎年更新がありますが、申請等の手続きは原則不要です。現有効期間の満了月の下旬に、新しい受給者証が送られてきます。
市は「今月生まれのお子様については、今月20日頃に来月以降の受給者証を発送します(1日生まれは前月生まれと同時更新)」としています。例として、3月30日生まれなら4月1日以降の受給者証を3月20日頃に発送、と示されています。
転出するときは受給者証を返却してください。転出日以降は使用できず、使用した場合は返還金が発生する可能性があります。茨城県内の他市町村へ転出する場合は、「医療福祉費受給者証交付状況証明書」の申請も必要です。
保育料や預け先も合わせて考える
医療費の負担が軽くても、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。つくば市の保育所の状況はつくば市の保育園入園シミュレーターと空き状況で確かめられます。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。同じ茨城県内のマル福でも、市町村ごとに所得制限の扱いが違います。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。