結城市の子どもの医療費は、茨城県のマル福(医療福祉費支給制度)に市独自の無償化を重ねた形になっています。窓口での払い方に特徴があります。ここでは市の公式情報をもとに整理します。
窓口では払い、年3回まとめて戻ります
市は「本市では、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、結城市独自の制度として外来及び入院の自己負担額の無償化を実施しています。自己負担額は医療機関受診時にお支払いいただき、後日指定口座に振り込みます」としています。令和6年10月1日診療分からの制度です。
対象は妊産婦(妊娠の継続又は安全な出産のための治療に限る)と小児(0歳から18歳に達する日以後最初の3月31日まで)です。市は「無償化分の振込は年3回を予定しております」としています。窓口では払うので、家計の上では立て替えが続きます。
「※口座登録のお手続きがお済みでない場合は振込ができません」とされています。いばらき電子申請・届出サービスか保険年金課医療福祉係での手続きが必要です。令和6年9月以降に口座登録がお済みでない方は、全員お手続きが必要とされています。
少額の受診は自分で申請します
茨城県内の医療機関を受診した場合は基本的に申請不要ですが、市は例外を挙げています。「同一医療機関での受診が月2回以下で、どちらも自己負担額が600円以下、なおかつ診療報酬点数(保険合計点数)が200点以下(2割負担の方は300点以下)だった場合は、保険年金課医療福祉係へ申請してください」
金額が小さい受診ほど自動では拾われません。市は申請の有無のフローチャートも用意しています。県外の医療機関を受診した場合は、これまでどおり申請が必要です。無償化の対象となる自己負担額については支給決定通知が発送されないため、通帳で確かめます。
マル福の自己負担額
| 区分 | 自己負担額(医療機関ごと・院外薬局を除く) |
|---|---|
| 外来 | 1日600円まで、1ヵ月2回(最高1,200円)を限度 |
| 入院 | 1日300円、1ヵ月3,000円を限度 |
| 調剤薬局 | 自己負担なし |
受給者証は色で分かれます。ピンクは0歳から12歳(小学校6年生)までの外来と入院、13歳から18歳(中学校1年から高校3年生)までの入院。ブルーは茨城県が定める所得基準額を超えた0歳から12歳までの外来と入院、13歳から18歳までの外来です。就学の有無によらず受給できます。
保険適用外(予防接種、健康診断、薬の容器、差額ベッド、おむつ代等)は対象外で、入院時の食事療養費も本制度の対象となりません。
領収書の期限が2年と5年に分かれます
県外受診の請求について市は「各種の健康保険から給付が出るもの(目安:21,000円を超える領収書)は診療月から2年間、それ以外の領収書は診療月から5年間お手続きできます」としています。金額によって期限が変わります。
申請開始は診療月の翌月からで、申請の翌月以降に自己負担額を差し引いた金額が指定口座へ振り込まれます。持参物は資格確認書等、医療福祉費受給者証、領収書原本(受診者名、保険点数、診療月の記入があるもの)、預金通帳(口座未登録の方)です。
市は「※ 領収書がレシートの場合は、上記の領収書の様式に書き直してもらってください」とし、「※ 領収書の原本は返却できません。返却をご希望の場合は、原本とコピーを一緒にご持参ください。確認印を押印し、返却いたします」としています。結城出張所、山川出張所、江川出張所でも受け付けており、郵送でも手続きできます。受給者証の再交付や保険情報の変更は令和7年4月からオンラインでもできます。
保育料や預け先も合わせて考える
医療費の負担が軽くても、家計に効いてくるのは保育料の決まり方と育休中の収入のほうです。結城市の保育所の状況は結城市の保育園入園シミュレーターで確かめられます。
出産前後には出産手当金や妊婦のための支援給付、出産費用と保険も関わってきます。子ども医療費助成の全国的な仕組みを押さえたうえで、親に何かあったときの保障を先に確かめる順番が無駄になりません。
市外へ引っ越す可能性がある場合は、転居先で条件が変わる点も頭に置いておいてください。「無料」でも立て替えが要るかは自治体で違います。判断に迷うときは子育て世帯向けの無料相談のような窓口で、公的な保障の確認から整理してもらう手もあります。